2014年6月11日水曜日

聞き役に徹する

最近、人から悩みや相談を受けることが増えてきました。

主に人生相談やキャリア相談に関するもので、結構テーマは重いのですが…。


この前も、海外で居住されている年上の女性の方の悩みをひたすら聞く役目に回っていました。もともとは近況報告も兼ねてSkypeで話しましょう、ということだったのですが、次第に一方的に悩みを聞く展開になってしましました。

前からも「自分は聞き役」とは思っていたのですが、その時に言って頂いたのは「相談しやすい」ということで、自分はいよいよキャリアカウンセラー的な方面にも手を伸ばした方が良いのか、と思った次第です(人の相談受ける前に自分の人生どうにかしないといけないのですが…)


その人によると、私は
・聞いている時に話を遮らない(最後まで聞く)
ようで、かつ相手にとっては
・あれこれビシバシ言われる訳でもないから、相談するのにツッコミが怖くて怖じ気づくことがない
みたいなので、自然に何でも話してしまうんだとか。

自分ではあまり意識しないのですが、確かに私は小さい頃から「人の話は最後まで聞いていた」人間だったと思います(よく考えたら、学校で教わったことを実践しているだけかも!!)。それが回りに回って「相談しやすい人」と見られる一因なのであれば、嬉しいことですね。

◎相談を受ける時に心がけていること

一番心がけていることは、「自分が誰かに相談した時にされたくないことをしない」ことです。いわゆる「自分が嫌だと感じると思うことを人にするな」という、これも学校の教えの一つですね。

それを踏まえて行っているのが、①話を遮らないことと②自分の意見(主観)を伝えないこと、です。

①は、自分が相談をする際に、途中で話を遮られて何か返されると「自分が思っているのはそういうことじゃない!」と毎回強く思うからです(特に、相談相手が男性の場合だと割と途中でベラベラ話す人が多い印象です)。私もそういう経験が結構あって、結局「相談しても自分の考えも整理できなかったし、自分が欲しいと思っていたようなアドバイスももらえなかった」という最悪のケースが何度もあったことがあります。だからこそ、相手の相談を受ける時は、相手が話をすることで自分の考えをまとめたりするような機会をできるだけ潰さないようにしています。

②は、相手の悩みを聞いた上で「自分はこう思う」ということをあまり伝えないようにする、ということです。
この方法には「あれ?」と思われる方が沢山おられるかもしれません。普通悩みを受けた時には「アドバイスをする」ことが聞き手の役割であると思われているからです。

ですが、私はこの方法はあまり好きではありません。なぜなら、「自分の主観と相手の考え(ないし相手が必要としている答え、アドバイス)」というのは、異なっているからです。自分の価値観が180度異なる人の場合、私の考えを伝えても根っこから齟齬をきたす場合もあるので、そういう時は「この人に聞いてみたら」「この本を読んでみたら」という返答をすることが多いです。(そもそも、180度異なる人から相談を受けることなんてまずないですが。)

悩みを抱えている人というのは、案外自分の中での答えは決まっている(一歩が踏み出せない)、自分が欲しいアドバイスや答えの方向が決まっている(背中を押してもらいたい)ことが多いです。(私もそうでした。)

そういう時に見当違いの答えやアドバイスをもらうと、相談をする側も逆に頭がこんがらがって、相談したことそのものがマイナスになってしまうかもしれません。そういうことをできるだけ避けるために、私は「この人にとって最適の回答はなんだろう」ということを考慮した上で返答をします。それが「自分の言いたいこと」でない時も、もちろんあります。



★★★


人からの悩み相談を受けるのが日常茶飯事、というわけでは決してありませんが、これも人からの「相談」ということになると、「自分がどうしたいか」ではなく「相手が何を必要としているか」が大事になってくるな、と思いました。

相手に提供できる自分の経験や考え、意見、もしくは紹介できる人(=よりよい解決策を持っておられる場合がある)を自分がどれだけ知っているか、持っているかも大事になってくる訳で、これらにアンテナを張り巡らしつつ生きていかないとと思う今日この頃です。

いずれにせよ、人から必要とされるのは有難いことですね。


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