2014年6月16日月曜日

本当の夏は、6月なのかもしれない

気がついたら、夏至まであとわずか。

ふと思うのは、本当の夏を感じることができるのは7月でも8月でもなく、この6月なのかもしれないということです。

子どもの頃、夏休みは7月の後半から始まっていました。そして終わるのが8月末。この時期も暑くて、蝉は鳴き、山登りも海水浴も楽しめます。十分に夏だとは思います。

ですが、その一方で、この6月は6月で趣がある月ではないでしょうか。

まずは田植え。水が張った田んぼ一面はみずみずしい。水に映る蒼い空もきれいです。これが7月8月になると、稲は成長して水鏡は見られません。

そして日照時間。6月20日前後が夏至のため、6月が一番日照時間が長くなります(今の季節で、奈良では19時過ぎまで太陽は沈みません)。
この日照時間の長さこそ、もしかすると夏の一番の風物詩なのではないでしょうか。8月になると、夏至よりも秋分の日のほうが近くなり、太陽が沈む時間は思ったよりも早いです。

太陽と水がみなぎっているこの6月にこそ、命のすごさ、そして儚さを感じることができるのかもしれません。

祝日がなく、ゴールデンウィークと夏休みに囲まれた一番平凡なこの月こそ、実は一番贅沢な一月なのかも知れません。そして、それに気づくことが大人の宿題なのかもしれませんね。








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