2014年5月8日木曜日

取引が杜撰な会社ってごまんとあるよね、って話。

仕事をしていて大変なのは、取引が杜撰な会社です。

取引というか、コミュニケーションロスがあったり仕事をする上で当たり前のことができていない企業に、なぜか結構当たってしまいます。

今回は、そんな「仕事をしていてとほほな企業」を紹介します。(半分愚痴であることをご了承下さい…)


①電話応対の悪いA社の場合

年明けに小さな仕事をさせてもらったA社。

支払規定が「請求後○日後」となっていて、ちょうどゴールデンウィーク明けが振込日だったので、ネットバンクで確認をしました。
(初めての取引のところは特に、支払に関しては目を光らせています。)

すると、少し予想はしていましたが昼過ぎの時点で振込がされておらず。

こちらから送った請求書は届いている筈だし(けれど、受領通知が向こうから来ていないのも変だけど)、さすがに最初の取引で支払い忘れていたのなら絶交だとは思っていましたが、念のため確認の電話を入れることに。

私:「以前お仕事させて頂いたものですが、お支払いがまだ済んでいないようでして…」

その後、二三やりとりが続いた後先方が「経理に確認するので、少々お待ち下さい」と言った後、いきなり電話が切れてしまいまして。

(あれ…。普通「待つ」って保留じゃないのかな?)

と思いながら、おそらく確認の後に電話がかかってくるのだろうと思って10分待っていたのですが、電話がくる気配がありません。

おかしいな、と思って再度電話をかけて、続いたのが以下のようなやりとりでして。

私:「あの、先程電話が切れてしまったのですが、確認はして頂けましたでしょうか?」

担当(以下担):『現在経理に確認しておりまして…』

私:「いえ、でしたらお電話頂くかどのようにお伝え頂くのか、教えて頂けませんか?」

担:「では、メールでよろしいでしょうか?」

私:「いいですけど、いつ頃お伝え頂けるんですか?さっき『少々お待ち下さい』とおっしゃいましたけど、いつ頃ですか?」

担:『ですので、現在経理に確認中ですのでこちらでは分かりかねます』

(「分からない」じゃねーよ!!とブチキレそうになりつつ…)

私:「分かりました。分かり次第すぐにご連絡下さい」


という感じで終わって、その日の夕方には連絡が来ました。

ただ、その支払額でいくらの源泉徴収と振込手数料が引かれているか分からなかった(振込手数料を翻訳者持ちっていうのは、どれだけケチなのか…とも支払規定を聞いた時に呆れましたが)ので、その確認のメールも送ったのですが返信が来ず、翌日に電話で確認したら「経理に確認します。改めてメールでお伝えします」と言われて「メール確認してへんのかい!!」って、もう一人でツッコんでしまいました(笑)

この一連のやりとりで、絶対に取引しないと決めましたが(笑)、「少々お待ち下さい」と言って伝達方法も伝えずに電話を切るなんて、なんでこんなことが平気でできるんだ??と、もう呆れるしかありませんでした。

普通に仕事をしていたら、どんな情報が必要で何を相手に伝えないといけないのかは分かる筈なんでしょうけど、そうではないのでしょうか…。果たして、クライアントに対してどんな応対をしているのかが気になります。(絶対にボロがでると思う


②納品後に「お金は支払えない」という意味不明な言いがかりをつけられたB社

これは昨年の話。

ある翻訳会社が在宅の求人情報を出していて、履歴書を送った後トライアル(試験)を受けて下さいというやりとりになりました。

通常、トライアルというのは無料(試験なので)で受けて提出、相手が品質を確認して合格したら登録・業務という流れになるのですが、今回は「急な案件のため、実際に業務で使用する文書でトライアルを受けて下さい。○円お支払いします」というメールが送られてきて、試験問題が付いてきました。

受領から24時間以内の納品だったので、受領確認の旨を返信した後仕事を片付けてトライアルにとりかかり、翌日に提出しました。

すると、提出後に相手から信じられないメールが。


今回の有料トライアルは他の応募者にしてもらったので、無料トライアルとして受領しました


はあ?って話ですよ。

まあ、いろいろツッコミどころはあるんですが(トライアル受領確認の後に「進めて下さい」という返信がなかったり)、とにかく「払います」と文面で伝えているのに「払いません」なんて理由が通る筈もなく。

電話で一度問いただしても「応募者が予想以上に多かったので…」という、意味不明な言い訳。(もはや言い訳になっていない。それじゃあ、仕事の依頼が殺到したら「担当できません」なんてことを言うのか。)

この時は知り合いの翻訳者さん(Facebook上のグループを含む)に相談をしまくって、結局

支払うものを支払わないのであれば、こちらもしかるべき対応を取らせて頂きます。日本と全世界にある翻訳者・翻訳企業の連盟に、不払いの事例があったということを通報します

という風に主張したら、ころっと態度を変えて支払ってくれました。

まあ、こんな対応しかできない会社だとろくに翻訳者も管理できず、低品質のサービスしか提供していないんだろうな、ということで一切縁を切りました。(とりあえず、こういう企業が世にはばかるのは百害あって一利なしだと思う)


③詳しい内容も分からないのに仕事の依頼をしてくるC社


これも意味不明な話なのですが、

登録している企業から「こういう案件があるんですが、可能ですか?締切が翌日なんですが…」という電話がかかってきて、

「具体的にどういうジャンルの文章で、分量はどれくらいですか?」と聞くと、「クライアントが、ジャンルについては正式発注するまで伝えられない」とかなんとか言われました。(ちなみに、分量も一日で終わらすのはたぶん不可能な分量)


これってナンセンスだと思うんですが、こっちだってどんな文章なのか、何に使われるのか、という背景が分からないと判断のしようがない訳です。だって、HPの作成でも「クライアントのイメージは正式発注があるまで伝えられない」ってことになったら、どんなコードを使えばいいのかとか、よく分からなくないですか?(Web開発の世界はよく分かっていないので、この例えがイメージですが…)
結局、一応引き受けるということで返事はしたんですが1時間後くらいに「クライアントの都合でキャンセルになりました」という「ほんまかいな??」というようなことになりました。

想像ですが、この会社は翻訳がどんなものか分かっていないような、最高に杜撰な会社だと思います。(だって、その前の案件では「だいたいの意味が分かるように訳してもらえれば結構ですから…」という、これまた意味不明な要望がありましたから。おそらく、会社はあくまで仲立ちだけして、チェックもせずに納品しているんでしょうね。反吐が出ますね。)

私も、今のところ翻訳のコーディネートという業務は経験したことがありませんが、翻訳をすると調べるのに時間がかかって一日のアウトプットがどれくらいか、チェックにかかる時間と労力がどれくらいか、ということはだいたい想像できます。そういうことは、仕事の経験があって、真面目に取組めば分かることだと思うんですが、世の中にはゴロツキが予想以上に多いのでしょうか。



◆「手に職」の世界では、人の上に立つなら自身がプレーヤーとしての経験を持っておくべきだと思う

ビジネスの世界だと、「異業種への転職」「サラリーマン時代には関わらなかった分野での起業(独立)」ということも珍しくないのでしょうが、こと翻訳、Web、デザインなど「職人軍団」が蠢いている世界で起業をして人の上に立つなら、絶対にその人自身がプレーヤーとして仕事をすることを経験しておくべきだと思います。

その大きな理由は

・単位当たりの業務にどれくらいの時間と労力がかかるかを自身が体験する

ことにあると思っています。恐らく、今の私がWebやデザイン会社の社長になってしまうと、それこそ「ブラック企業」の経営者になってしまうでしょう。
(まあ、そういう風に「搾取する」側に回って生き残る、というのも立派なサバイバル術ではありますが。)
ただ、私の場合「言葉が好き」で「文化が好き」みたいなところがあって、恐らく(広い意味で)職人の世界で生きている人は、そういうのめり込み要素を少なからず持っている人たちでしょうから、上に立つ人も同様に、「自分もこれが好きなのだー」という感覚があったり、だからこそプレーヤーの大変さ、苦しみを肌感覚で理解しておく必要があると思います。

特に翻訳は「レモン市場」と呼ばれるように、仕事を依頼する人は言葉が苦手、分からないと言う人ですから、究極的に「内容が分からなくても(質が良くなくても)大丈夫」というようなことになってしまうかもしれません。
(先に述べた②③の例というのは、それが顕在化した良い(悪い?)例だと思います。)



こういうことがあると、結局は「自分はこんな風にはなりたくない」と思うところに行き着くので、自分の所作を気をつけることになるのですが、それでも、こういう杜撰なやりとりをしている会社はとっとと潰れてしまえ、と思います(ぶっちゃけ)。
(お金を頂く、という意味でも、悪銭は手に入れたくありませんし…)


普段愚痴をこぼす相手がいない個人事業主にとっては、愚痴を言い合える場も欲しいものです。

ですので、これからはブログで愚痴をこぼすことになるかもしれませんがあしからずご了承下さい。



いずれにせよ、いろいろ発散できてとても気持ちよかった♡


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